AFP通信は20日、サウジアラビア西部の聖地メッカを訪れる世界中のイスラム教徒の大巡礼(ハッジ)で、巡礼者1081人が死亡したと報じました。
メッカでは17日に気温51.8度を記録する猛暑が続いており、多くの死因は熱中症と見られています。また、当局の許可を得ずに参加した巡礼者が暑さ対策を受けられなかったことが、死者数の増加につながった可能性もあります。
AFPによると、エジプト人が最も多く658人が死亡しました。このほか、ヨルダン、インドネシア、イランなど約10カ国の巡礼者も命を落としています。安否不明者も多数おり、エジプト外務省は24時間体制の対策室を設置しました。
ハッジは事前登録制ですが、毎年何万人もの非登録者が集まります。サウジアラビアは巡礼者用に冷房設備を完備した施設を用意していますが、非登録者はこれを利用できません。
イスラム教の大巡礼(ハッジ)ってどんなものかチャットGPTさんに聞いてみた
イスラム教の大巡礼、ハッジの事に関して教えてください。
ハッジはイスラム教の五行の一つであり、イスラム教徒にとって非常に重要な宗教行事です。以下にハッジの基本的な情報をまとめます。
ハッジとは
- 目的: イスラム教徒が生涯に一度はメッカを訪れるべきとされている巡礼。経済的、身体的に可能である限り、全ての成人ムスリムに義務付けられています。
- 期間: イスラム暦の12月、ズル・ヒッジャー月の8日から12日の間に行われます。この期間中に特定の儀式を行うことが求められます。
主な儀式と行程
- イフラムの状態に入る: 巡礼者は特別な白い衣服を着用し、心身を清めます。男性は二枚の白い布をまとい、女性は全身を覆うが顔と手は見せる衣装を着用します。
- タワーフ: カアバ神殿の周囲を7回回る儀式。カアバはイスラム教の最も神聖な場所です。
- サアイ: サファとマルワの丘の間を7往復する儀式。これはハガルの水探しを再現したものです。
- アラファトの平原での祈り: ズル・ヒッジャーの9日にアラファトの平原に集まり、祈りと説教を行います。
- ムズダリファでの夜の滞在: アラファトからムズダリファに移動し、一夜を過ごします。
- ミナでの石投げ: ジャマラートで悪魔を象徴する柱に石を投げます。
- 犠牲祭(イード・アル=アドハー): 動物を犠牲に捧げ、その肉を家族、友人、貧しい人々と分かち合います。
- タワーフ・アル=イファーダ: カアバを再度回り、巡礼を完了させます。
意義と目的
- 信仰の表明: ハッジは信仰心を深め、神への服従を示す機会です。
- 共同体の一体感: 世界中から集まるムスリムが同じ儀式を行うことで、宗教的な絆と共同体意識が強まります。
- 内的浄化: 巡礼は心身の浄化と過去の罪の許しを求める行為とされています。
現代のハッジ
- 規模: 毎年数百万人が参加し、世界最大級の宗教集会となっています。
- 管理と運営: サウジアラビア政府がハッジの運営を監督し、巡礼者の安全と健康を守るための施設やサービスを提供しています。
ハッジはイスラム教徒にとって深い宗教的意義を持つ行事であり、その実施には多くの準備と敬虔な心構えが求められます。
イスラム教の五行とはどういったものですか?
イスラム教の五行(ごぎょう)は、イスラム教徒が守るべき基本的な五つの宗教的義務を指します。これらはイスラム教の信仰と実践の基盤となるものであり、全てのムスリムが遵守することが求められています。以下に五行の詳細を説明します。
1. シャハーダ (信仰告白)
意味: 「アッラーのほかに神はなく、ムハンマドはその使徒である」という信仰告白の言葉。
重要性: この告白を真心から行うことで、ムスリムとしての信仰が確立されます。シャハーダはイスラム教の核心であり、他の四つの行がこの信仰に基づいています。
2. サラート (礼拝)
意味: イスラム教徒は一日五回、決まった時間にアッラーに対して礼拝を行います。
回数と時間帯:
- 夜明け前(ファジュル)
- 正午(ズフル)
- 午後(アスル)
- 日没(マグリブ)
- 夜(イシャー)
重要性: 礼拝はムスリムの生活の中心であり、神との直接的なつながりを保つための重要な手段です。
3. ザカート (喜捨)
意味: 財産の一定割合を慈善目的に寄付すること。
割合: 通常、資産の2.5%を寄付します。
重要性: ザカートは社会的な公平と貧困の軽減を目的としており、資産の清めと他者への配慮を示す行為です。
4. サウム (断食)
意味: イスラム暦のラマダーン月に日の出から日没まで飲食を控える断食。
期間: ラマダーン月の約29~30日間。
重要性: 断食は自己鍛錬、精神的成長、同胞への共感を育む機会であり、信仰の強化と自己制御の訓練となります。
5. ハッジ (巡礼)
意味: イスラム暦のズル・ヒッジャー月にサウジアラビアのメッカを訪れる巡礼。
期間: ズル・ヒッジャー月の8日から12日の間。
重要性: 生涯に一度は行うべきとされ、信仰の頂点を象徴します。ハッジは共同体の一体感を強め、信仰の深さを実感する機会です。
これらの五行は、イスラム教徒の日常生活と精神的生活の両方に深く関わる重要な義務であり、ムスリムとしてのアイデンティティと信仰を強化する役割を果たします。
ネットの反応は?
人間は恒温動物で、基本的な体温は皮膚温度で34℃から36℃、体内では37℃前後です。この体温を保てなくなると生命に危険が及びます。
人間は主に、熱放散と、汗の蒸発によって体を冷やす気化熱によって体を冷やします。外気温が高くなると、熱放散が小さくなり、主に気化熱によって体温を下げる。そのため、高温下では大量の汗をかいて、体内の水分や塩分が不足しがちになり、血流が悪くなる。これは、脳を含めて、体全体の血流が悪くなります。
メッカは、しばしば湿度が高い環境下になるということで、そのような環境下では汗をかきにくくなり、なおさら体温を下げる事ができなくなる。熱中症になる条件が揃ってしまっていると言えます。
私たちにとって「対岸の火事」ではないと思います。最高気温が40℃になる日が多発する時代が間近に迫っているように思います。そうなれば、日本の夏は湿度も高いので、熱中症リスクが非常に高まります。
宗教って何なんですかね。元々現世利益とは相対的なもので、絶対性を求めるものこそ宗教だと思って来ました。実際仏教、キリスト教、イスラム教も現世利益を否定し、死後の極楽であり天国でありを絶対的なものとしています。
最近これって、戦争要因ではないのかなと思うようになりました。現世をある意味宗教に忠実に生きる事で絶対価値を得られるのであれば、宗教に殉じて死を選ぶ事が正義となるのではないかと。本人の教義としてそれは理解出来るのですが、でも攻撃される側の他宗教はどうなんですかね。そもそも、異教徒であれ、人を殺す事が正義とする宗教なんておかしくないのかと。
酷暑下での大巡礼で死ぬ。それは殉教なのかもしれませんが、おかしいのでは?と。 宗教は、元々、生きている人達の魂の救いであったはずで。それなら意外に馬鹿にされきた普遍性の無い現世利益を求める宗教の方が正しいのではと。誰も傷つける事は無いですし。
アッラーが巡礼の旅路で1000人以上が亡くなるのを望んでいるとは到底思えないが、信者はどう思っているのだろうか。このような形でなくなるのは本望なのだろうか。
サウジは今、世界的にもかなりの酷暑だ。
イスラム教の詳細は知らないが、残念ながらこのままなら2000人云々も時間の問題ではないかと思ってしまう。
編集後記
神様もこんな被害は望んでいないと思うんですけどね。
コメント