米Googleは8日に、自社のAI対話システム「Bard」の名前を「Gemini」に変更すると発表しました。この変更に伴い、Android OSを搭載したスマートフォン用に特別なアプリケーションもリリースする計画です。AIの機能を向上させることにより、検索機能を含むサービスの使い勝手を向上させることを目指しています。
対話型AI「Gemini」GoogleがAI基盤モデルを更新、多言語対応で新アプリも
昨年12月、GoogleはAI技術の新しい基幹モデル「Gemini」を発表しました。このモデルは、テキストだけでなく、画像、動画、音声などの多様なデータ形式を含む回答を提供できる自然な言語のやり取りを可能にするとされており、既に40言語以上、日本語も含めて利用可能です。
この度、GoogleはAndroidデバイス用に「Gemini」専用アプリをリリースすると発表。また、AppleのiOSデバイスユーザーは、既存のGoogleアプリを通じて同様の機能を利用できるようになります。これらのサービスは、来週から日本語を含む複数言語で提供開始される予定です。
さらに、Googleは「Gemini」の中でも特に高性能なモデルを使用できる「Gemini Advanced」サービスも提供します。初期段階では英語のみのサポートとなりますが、将来的には対応言語を拡大する計画です。日本においても、英語であれば利用可能です。このサービスは、有料サブスクリプション「Google One」を通じて月額19.99ドル(日本では税込2900円)で使用できるようになります。
チャットGPTさんに聞いてみた
今回、Google提供の生成AI「Bard」が「Gemini」に変更されたニュースですが、チャットGTPさんとGoogleの生成AIの違いってどういった点でしょうか?
Googleの生成AI「Bard」が「Gemini」に名称変更されたニュースについて、それと比較した際のChatGPTとの違いを概説します。両者は進化し続けるAI技術の最前線にあり、それぞれにユニークな特徴がありますが、具体的な比較ポイントには以下のようなものがあります。
1. テクノロジーとアーキテクチャ
- ChatGPT: OpenAIによって開発された、GPT(Generative Pre-trained Transformer)モデルに基づいています。このモデルは大量のテキストデータから学習し、その知識をもとに質問に回答したり、テキストを生成したりします。
- Gemini: Googleが開発したAIで、具体的な技術的詳細やアーキテクチャはGoogleによって特有のものでしょう。BardからGeminiへの名称変更が示す通り、Googleも継続的にAI技術を進化させていますが、その根底にある技術や学習アプローチにはGoogle独自の研究成果が反映されている可能性が高いです。
2. 機能性と応用範囲
- ChatGPT: テキストベースの応答生成に特化しており、ユーザーからの様々な質問やプロンプトに対して詳細なテキスト回答を提供します。物語を作成したり、特定のスタイルで書かれたテキストを生成したりすることができます。
- Gemini: Googleの説明によると、Geminiはテキストだけでなく、画像や動画、音声など多様なデータ形式での回答生成が可能とされています。これは、より幅広いメディア形式を介した情報提供と対話能力を意味し、ユーザー体験の多様化に寄与することでしょう。
3. 言語サポートとアクセシビリティ
- ChatGPT: 多言語に対応しており、英語をはじめとする複数の言語での対話が可能です。ただし、その精度や自然さは言語によって異なる場合があります。
- Gemini: 40以上の言語での提供が予定されているとのことで、これにより世界中の多くのユーザーが自国語でAIと対話できるようになる可能性があります。
4. 統合とプラットフォーム対応
- ChatGPT: WebベースのインターフェイスやAPIを通じてアクセス可能で、様々なアプリケーションやサービスに統合することができます。
- Gemini: AndroidおよびiOS向けの専用アプリを提供し、Googleの既存サービスとの統合も図られています。これにより、Googleのエコシステム内でシームレスにAI機能を利用できるようになります。
以上の比較は、公開情報に基づく一般的な解釈であり、各AIの開発者が提供する最新の機能や性能については、公式のリリースやドキュメントを参照してください。
Geminiに聞いてみた
チャットGPTとgeminiの違いってどういった点でしょうか?
チャットGPTとジェミニの主な違い
1. 言語モデルの規模
- チャットGPT: 約1.5Bパラメータ
- ジェミニ: 約540Bパラメータ
ジェミニはチャットGPTよりも約360倍規模が大きく、より多くの情報を処理し、複雑なタスクを実行できます。
2. マルチモーダル対応
- チャットGPT: テキストのみ
- ジェミニ: テキスト、画像、音声、動画
ジェミニはテキストだけでなく、画像、音声、動画などのマルチモーダルデータに対応できます。
3. 推論能力
- チャットGPT: 質問応答、要約、翻訳など
- ジェミニ: 上記に加え、コード生成、画像生成、音楽生成など
ジェミニはチャットGPTよりも高度な推論能力を持ち、より幅広いタスクを実行できます。
4. 日本語対応
- チャットGPT: 日本語版あり
- ジェミニ: 日本語版開発中
現時点ではチャットGPTの方が日本語対応が進んでいますが、ジェミニも日本語版の開発が進められています。
5. 利用料金
- チャットGPT: 無料プランあり
- ジェミニ: 未定
チャットGPTは無料プランで利用できますが、ジェミニは利用料金が未定です。
6. その他
- ジェミニはGoogle AIの最新モデルであり、今後さらに機能が追加される可能性があります。
- チャットGPTはすでに多くのユーザーに利用されており、実績があります。
まとめ
チャットGPTとジェミニはそれぞれ異なる強みを持つAIチャットボットです。
- より多くの情報を処理し、複雑なタスクを実行したい場合はジェミニ
- 無料で利用できる日本語対応のAIチャットボットが欲しい場合はチャットGPT
がおすすめです。
※ 上記はあくまで参考情報です。
※ ジェミニは現在ベータ版のみ公開されており、利用には審査が必要です。
専門家の反応は?
Bardは日本でもCMを流すなど普及を図っていたように思いますが、今回の発表でAIモデルの名前と同じGeminiに改名されています。昨年の発表以降、グーグルはGemini時代(Gemini era)という表現を多用しており、本腰を入れていることがうかがえます。
基本機能は無料ですが、英語版では有料プランの「Gemini Advanced」が登場。月額19.99ドル(日本では月額2900円)で2TBのストレージも使えることから、同価格帯のChatGPT PlusやCopilot Proとの競争が激化しそうです。
AndroidスマホではGoogleアシスタントの機能を置き換えることもできるようです。生成AIには課題が少なくないものの、スマホを使うときにグーグル検索の代わりにGeminiに聞いてみる人が増える可能性があります。
GoogleとMicrosoftともに、オフィスアプリ対応AIを誰もが月額契約で利用できる環境を用意してきました。Google OneのAI対応プランも日本のプラン選択画面に追加され、まだ契約はできませんが概要が表示されています。
まだあまり対話型AIを触っていない人は、Bardのチャットで「今日のメールを要約して」と入力してみましょう。そこでデータ連係を許可してそのまま先に進むのか、よく調べてから活用するのかを考えることになると思います。
ネットの反応は?
Gemini ultraはGPT-4の性能を超えてるというから、触れるのが楽しみだ とはいえ、GPT-4はおよそ一年前に出たものだし、OpenAIもすぐにそれ以上の性能のものを出してきそうな気もする
AIの進化競争はますます加熱していきそうですね
ソフトバンクの孫さんは講演の中でChatGPTを使ってない日本人の大半をヤバイと表現していた。
あと10年前後で今とは比べ物にならないくらい賢いAIが誕生するそうな。 今からAIの活用に慣れていないと競争で大きく遅れをとる懸念からだそう。 ChatGPTはディベート相手として有能だって話してたな。自分も動画観てから使い方を変えてみて自分の知識や気付きを増やすように使うことを意識してる。
今のAIの進化のスピードからすると確かに近いうちAIが大きく進化してもおかしくないだろうし。
編集後記
チャットGPTさんを使いなれてしまっているからすぐにgeminiに移行するって事はないですが、どのくらい最新情報を取得しているかによって使い分けが出来そうですね。
コメント