集英社は、『週刊少年ジャンプ』に関連する著作権違反である疑いにより、容疑者が捕まったというニュースに対し、自社の公式サイト上で声明を公表しました。この声明では、この逮捕が問題の解決へと向かう重要な一歩であると述べています。
この件について、集英社は「2024年2月4日、東京都内法人の会社経営者らが著作権法違反の疑いで熊本県警察・新潟県警察合同捜査本部に逮捕されました」との報道を受けて情報を明らかにしました。「同容疑者は、弊社発行の『週刊少年ジャンプ』を発売日前に入手・デジタルデータ化し、海賊版サイトへ無断アップロードしていた疑いが持たれており、現在、『早バレ』流出源に関する捜査が進められています」とコメントした。
集英社は、公式声明の中で、「漫画雑誌の内容が正式な発売日の前に違法アップロードされる『早バレ』は、SNS等を通じた拡散を伴い、発売日を心待ちにされている読者の皆様の楽しみを奪うものです。著者も大変心を痛めており、弊社として極めて問題視しています」と訴え。「そのため、今回の容疑者逮捕は問題解決に向けた大きな前進と考えており、『早バレ』ルートの解明が今後の被害抑止につながることを期待するものです」と表明しました。
声明の終わりには、「弊社はこれからも著者が心血を注いで作り上げた作品とその権利を守り、読者の皆さまに漫画を適正な形で楽しんでいただくことができるよう、あらゆる対策を積極的に講じてまいります」という約束で締めくくっています。
コメント全文
「国際的海賊版早バレサイトに係る容疑者逮捕の報道を受けて」
2024年2月4日、東京都内法人の会社経営者らが著作権法違反の疑いで熊本県警察・新潟県警察合同捜査本部に逮捕されました。同容疑者は、弊社発行の「週刊少年ジャンプ」を発売日前に入手・デジタルデータ化し、海賊版サイトへ無断アップロードしていた疑いが持たれており、現在、「早バレ」流出源に関する捜査が進められています。
漫画雑誌の内容が正式な発売日の前に違法アップロードされる「早バレ」は、SNS等を通じた拡散を伴い、発売日を心待ちにされている読者の皆様の楽しみを奪うものです。著者も大変心を痛めており、弊社として極めて問題視しています。そのため、今回の容疑者逮捕は問題解決に向けた大きな前進と考えており、「早バレ」ルートの解明が今後の被害抑止につながることを期待するものです。
弊社はこれからも著者が心血を注いで作り上げた作品とその権利を守り、読者の皆さまに漫画を適正な形で楽しんでいただくことができるよう、あらゆる対策を積極的に講じてまいります。
株式会社集英社
チャットGPTさんに聞いてみた
この記事にある「早バレ」とはどういったものでしょうか?わかりやすく解説をお願いします。
「早バレ」とは、本来の公開や発売日よりも前に、漫画や書籍、映画などの内容がインターネット上に漏れ出し、公開される現象のことを指します。この文脈では、特に漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』などの人気作品のストーリーや展開が、正式な発売日前にネット上に不正にアップロードされ、広く拡散されることを意味しています。
このような早バレは、漫画のファンが新しいエピソードを楽しみにしている期待感を著しく損なうだけでなく、漫画の著者や出版社にとっても著作権侵害となり、経済的損害や作品の価値低下を招く問題です。また、早バレが行われることで、正規の購入を控える読者が出る可能性もあり、業界全体の健全な発展を妨げる要因にもなります。
早バレが発生する背景には、発売前に印刷や配送の過程で作品が漏洩するケースや、関係者からの情報漏洩などが考えられます。出版社や著者は、このような不正行為を防ぐために、セキュリティの強化や法的措置を含む様々な対策を講じています。
ネタバレってワードをよく聞きますが、ネタバレとの違うんですか?
「ネタバレ」と「早バレ」は似ているようで、実は異なる概念です。両者の違いを簡単に説明します。
ネタバレ
- 意味: 「ネタバレ」は、映画、テレビドラマ、漫画、小説などの内容や結末が事前に明かされることを指します。特に、作品をまだ見ていない人にとっては、サプライズや楽しみが損なわれる恐れがあります。
- 使用状況: 作品の重要なポイントや結末が、視聴・閲覧前にSNS、レビューサイト、口コミなどを通じて知られてしまう状況を指します。
- 影響: 読者や視聴者の体験に直接影響を与えるものの、著作権侵害という法的な問題には直結しないことが多いです。
早バレ
- 意味: 「早バレ」は、特に漫画や書籍が正式な公開・発売日よりも前にインターネット上に漏洩し、その内容が不正に公開されることを指します。
- 使用状況: 特に出版物において、発売前に内容が流出し、インターネット上で共有される現象を指します。この場合、著作権侵害の問題が発生します。
- 影響: 出版社や著者の経済的利益に損害を与える可能性があり、法的措置がとられることもあります。
簡単に言えば、「ネタバレ」は作品の楽しみを損なう情報の漏洩を意味し、「早バレ」は特に著作権に関連する法的な問題を含む、発売前の作品内容の不正な流出を指します。ネタバレが個々の体験を損なうことに焦点を当てているのに対し、早バレは作品の権利や市場価値に直接的な影響を及ぼす点で異なります。
専門家の反応は?
著作物をデジタルデータ化してインターネットの海賊版サイトへ無断アップロードする行為は、著作権の侵害になりますが、正確にいうと著作権(財産権)のうちのデータ化が複製権侵害、と無断アップロードが公衆送信権の侵害になり、さらには著作者人格権(財産権でなく一身専属の人格的権利)のうちの公表権(著作者の公開前に公表した)の侵害の可能性もあります。発売前のネタバレのアップロードは、漫画が公開されてからのアップロード(これも同じ複製権と公衆送信権の侵害ですが)に比べて、販売数が減少し被害額が大きくなる点で、非常に悪質と思います。
日本漫画の世界的な人気に伴い、オンライン海賊版はいまや国際的な一大犯罪ビジネスです。
このうち、日本語オリジナルでの海賊版サイトは、こうした民間と政府の連携、ファンの協力などでひとつひとつ摘発や閉鎖が進み、アクセス数は最悪期の数分の一にまで減少しました。
しかし、英語や他言語への翻訳版海賊版サイトは拡大を続け、いまや把握されているだけで数は1000前後、英語版の上位3サイトだけで月間約2億5000万アクセス(訪問)を集めるなど、信じがたい規模に拡大しています。その多くは、ベトナムのように現地政府が摘発に前向きとは言えない国に運営者が隠れ、そこから世界に配信されて広告収入を稼いでいる状況です。
正規版の普及と海賊版対策の努力は続いていますが、真面目にお金を払うファンが馬鹿をみたり作り手が悲しまないよう、国際的な協力が望まれますね。
雑誌発売の数日前のネタバレは、昔から出版社の悩みの種の一つです。紙雑誌は、その特性上印刷所を経て、流通に乗って全国の書店・コンビニなどに置かれ、そこですべてを見張るのが難しく、情報が抜かれてしまう可能性がある……というのが一つ。
そして雑誌を発売日より前に販売する「早売り」もあります。数年前に徳島県の知事も定例会見で「(ジャンプが)日本で一番早く出る県」などと触れたことがあり、ヤフートピックスになるなど話題になりました。
となると「出版社が取り締まれ」という声もあるのですが、流通に口出しするのは不可能なので、これまた現実的に難しいこともあります。そして今はSNSでネタバレをすれば、インプレッションを稼ぐ「錬金術」になるのも、問題に拍車をかけているといえます。
今回の出版社の声明が、ネタバレ情報に乗っかるサイトの牽制になり、自重につながると良いのですが。
ネットの反応は?
YouTubeのおすすめ動画に発売前の最新話の誌面の字幕翻訳版が上がっていて、ネタバレをくらった。
自分が見たのはスペイン語だった。
アカウントをブロックしたが、その後どうなったんだろう?
本誌の発売日を楽しみにしてる身としては、集英社さんは大変だと思うが、コンテンツを守るためにも、人員を増やして一つ一つ粛々と対応して欲しい。
この記事を読む限りはどうやって発売前に入手したのかは不明ですが、 内部犯行は考えにくいので、流通過程のどこかで入手した可能性が高いのでしょう。
実際に印刷工場から物流業者を経て販売店にわたる過程のどこかで盗まれるリスクは昔からあったわけですが、それをやる人が居なかったのはやはり良心に負うべきところが大きかったのでしょうね。
著作権の罰金を一桁上げませんか(最大1億)
社会的制裁もこめて一回これぐらいの処罰を出せばなくなるのではないかな?
刑事罰罰金は財力がなければ強制労働での徴収がなされます。
民事(徴収は当事者に任せる)よりよほど効果あると思います
編集後記
こっちは月曜のXトレンドを見ないようにするくらいネタバレを警戒しているのに早バレとか信じられん。広告収入目当てで実際あるという事は1秒でも早くみたい人がいるという事なんですかね。読む側のリテラシーもあげなきゃですかね。
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