裏金問題で「パソコン破壊」がトレンド入り PCはドライバーで壊せる?

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ChatCPTさんに聞いてみた

26日、政治資金規正法違反で起訴された自民党比例東海の衆議院議員、池田佳隆氏の事務所にあったパソコンが、ドライバーのような道具で破壊された疑いがあると報じられました。これを受けて、ツイッター上では「パソコン破壊」と「ドライバー池田」がトレンドに上がりました。これに関連して、一般的な工具を使用してパソコンの内部ストレージを物理的に破壊することが実際に可能かどうかについての疑問が浮上しています。

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専門業者に聞いてみた

ソフマップのITADセンター<br>原田聡さん
ソフマップのITADセンター
原田聡さん

一般の方がハードディスクドライブ(HDD)を壊すのは大変です

と話す。

この会社は、企業や公共機関などに対し、パソコンの更新時にデータを専門ソフトウェアで消去したり、HDDを物理的に破壊することで情報漏洩を防ぐサービスを行っています。

HDDに4箇所穴を開けるのは一般的な方法で、これはHDDの内部にあるガラスやアルミで作られた「プラッター」という円盤が回転してデータを読む仕組みに基づいています。このプラッターを壊せばデータは読み取れなくなります。

オンライン上では、一般ユーザーに向けて電動ドリルでHDDの四隅に穴を開けたり、ドライバーを使ってカバーの隙間から内部のプラッターを損傷させる方法が紹介されています。

しかし、原田氏によれば、実際のところそう簡単ではないそうです。

ソフマップのITADセンター<br>原田聡さん
ソフマップのITADセンター
原田聡さん

HDDは厚みや構造がメーカーや年式により異なる。カバーのネジを外せるタイプもあるし、外せないタイプもある。また、外側から電動ドリルなどで穴を開けようとしてもカバーは金属製で硬い上、うまく固定しないと穴を開けるのは難しい

と説明しています。

この作業は相当な力を要し、工具による怪我や、金属やガラスの微細な粉塵を吸い込むリスクも伴うとされています。

原田氏は、

ソフマップのITADセンター<br>原田聡さん
ソフマップのITADセンター
原田聡さん

経費節減のため自力でやろうとしたお客様が1、2個やって限界を感じ、こちらに持ち込まれる場合もあります

と述べました。

また、2020年頃からパソコンの内部記録媒体はHDDからSSD(ソリッドステートドライブ)へと移行しているとのこと。HDDのような円盤を使用せず、SSDは小さな内部チップにデータを保存しているため、穴を開けるだけではチップを完全に破壊できない可能性があります。そのため、この会社ではSSDを破壊する際には大型のシュレッダーを使用しています。

原田氏はさらに、

ソフマップのITADセンター<br>原田聡さん
ソフマップのITADセンター
原田聡さん

最近の薄型パソコンはネジがどこにあるのかがわかりづらく、記録媒体が取り出せない場合もある。自力での破壊はなかなか厳しいのでは

と指摘しています。

チャットGPTさんに聞いてみた

おき編集長
おき編集長

物理的にHDDを破壊しデータを消去しようとしたという記事ですが、一般的にデータを復元できないような状態にするには、どういった方法がありますか?

ChatGPTさん
ChatGPTさん

物理的にHDDを破壊することでデータを復元不能にする方法はいくつか存在しますが、他にもデータを安全に消去するための方法があります。以下は主な方法です:

  1. 物理的破壊:
    • 穴を開ける: 電動ドリルやパンチを使ってHDDに穴を開ける。これにより、プラッター(データを保存する円盤)が物理的に損傷する。
    • 破砕: 専用のシュレッダーやハンマーを使用してHDDを物理的に破砕する。
    • 変形: 圧縮機を使用してHDDを変形させる。
  2. 磁気消去(デガウシング):
    • 強力な磁石(デガウサー)を使用してHDDの磁気データを消去する。この方法はデータを完全に無効化し、復元不可能にする。
  3. データ消去ソフトウェア:
    • データを完全に消去する専門のソフトウェアを使用。これらのプログラムはドライブ上のすべてのデータを上書きし、復元を不可能にする。
    • 一般的な手法には「ゼロフィル(全てのビットを0で上書き)」や「ランダムデータでの上書き」があります。
  4. 暗号化とキーの破棄:
    • データを暗号化し、その後暗号化キーを破棄する。キーがなければ、データは復元できなくなります。

これらの方法の選択は、データの機密性、コスト、利便性、および規制の要件に応じて異なります。特に重要なデータの場合、これらの方法を組み合わせて使用することも一般的です。

専門家に聞いてみた

この報道を受けて「2014~2015年の小渕優子議員の電動ドリルHDD破壊」の話がぶり返していますが、女性自身の報道によると

・ドリルで破壊したのはサーバーを引き取ったパソコン販売業者

・地検にはバックアップしていたデータを提出

・裁判でも証拠隠滅があったとの認定はなし

と、「ドリル優子」についてはマスコミのミスリードであったことが説明されています。本人がきちんと説明しており、裁判所も認定していないことについて事実かのように広めるのはやめた方が良いでしょう。

まずは国会議員の側近に、デジタル機器やデータ管理の知識をある程度持った人材がいないことを嘆くべきでしょう。パソコンの破壊が文字通りなら、分解にトルクスドライバーが必要なノートPCや、ユーザーの分解を想定していないタブレットPCをマイナスドライバーなどで無理矢理こじ開けたようとしただけの可能性も考えられます。

ネットの反応は?

ドライバーはHDDやSSDを躯体から取り外すのに使うだけで、普通はドリルやディスクグラインダーを考えると思うけど。

固定するには万力を使った方が安全に穴開けや切削が出来ますよ。 これから証拠隠滅を考えている先生方は参考にしてください。

パート先でやりました。

ドライバーやトンカチ、ペンチなど色んな工具を使い5台壊しました。簡単に割れるものもあれば、全然割れないものもあったりで…

めっちゃ疲れるし手は筋肉痛。でも物理的破壊をやったことがなかったので良い経験でした。

バックアップデータ

一般論なのだけれども、何がしかの大事なデータは一つのパソコンではなく、複数に保管されていたり、そもそもサーバにあったり、クラウドにあって他のパソコンからもアクセス出来たりもする。にもかかわらず、古典的な物理破損をを選択する辺りが何だかなぁ、という感じ。

特捜部が探せばどこかに何かのデータは残っていて復元できることが多いから、結局は明るみになるのでしょうけどね。

自民党の再生とか総理の号令はあるけれども、結局のところ末端の議員はこんな程度なのでしょうね。

編集後記

おき編集長
おき編集長

データ消去には物理的破壊が手っ取り早いという認識ではいたのですが、実際やろうと思ったら結構大変なんですね。

コメント

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